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鬱診断セルフチェック|診断方法や診断書について詳しく解説

「最近、何となく落ち込むことが多い」「何をするにも面倒だと感じるようになった」そんなあなたは、もしかしたらうつ病かもしれません。うつ病は、自分自身ではなかなか気づきにくいものです。現代社会では多くの人がストレスを抱え、心身ともに疲弊しているため、決して特別な人の病気ではありません。うつ病は誰にでも起こりうる身近な心の病気です。本記事ではうつ病の自己診断方法と専門医による診断方法、診断書の必要性について詳しく解説します。自分の心の状態を見つめ直すきっかけにしてみてください。

うつ病とは

うつ病は持続的に気分が落ち込み、喜びや興奮を感じることが困難になる状態です。うつ病の原因は、完全に解明されていませんが、なりやすい体質・脳機能の変化・ストレスなどが関係していると考えられています。うつ病は、誰にでも起こりうる病気で男女問わず、年齢・職業・社会的地位などに関係なく発症します。

うつ病については、うつ病が治らない原因とは?治療方法について詳しく紹介の記事でも紹介していますので、本記事とあわせてご覧ください。

うつ病と抑うつの違い

うつ病によく似ている症状に抑うつがあります。両者は一見似ているように感じますが、医学的には異なる概念であるため、違いへの理解が重要です。うつ病は主に「気分が低下し、日常生活に支障をきたす」症状を指します。具体的には、食欲不振や睡眠障害・無気力・自己否定感などの症状が2週間以上続く状態です。一方、抑うつは「気分が沈んでいる」状態を指しますが、うつ病ほど症状が重くなく、日常生活に大きな支障が出るレベルではありません。ただし、長期間の悩みやストレスが重なると、一時的な抑うつからうつ病へと移行する可能性もあります。自分がどちらに当てはまるのか不明な場合は、専門家に相談してください。本人が憂うつさを自覚し、うつ病と思っている場合でも診断書には「うつ状態」「抑うつ状態」とある場合もあります。早期発見、早期治療がうつ病回復のカギとなります。

うつ病抑うつ
症状重い軽い
継続期間2週間以上短期間
生活への影響大きい小さい

以上のようにうつ病と抑うつは違いますので、適切な理解が必要です。不安な方は専門の医療機関にご相談ください。

うつ病の自己診断チェックシート

うつ病かなと思ったら、自己診断チェックシートを試してみましょう。以下のような症状が複数当てはまる場合、専門の医師の診断を受けることをおすすめします。症状があるかどうかを確認するのが、自己診断チェックシートの役割です。ただし、以下のチェックシートはあくまで参考の1つであり、専門的な診断を置き換えるものではありません。自分の心身の状態に不安を感じたら、専門医に相談してください。

集中力が下がっている

生活の中で何気なく感じる「ちょっと集中できないな」ということも続くと重要なサインになるかもしれません。具体的には、仕事での成績低下・趣味や特技に対する興味喪失・日常生活のタスクをこなすのが困難になるなどが挙げられます。集中力の低下は、疲労やストレス・睡眠不足などから来る一時的なものであることもあります。しかし、こうした症状が2週間以上続き、日常生活に影響を及ぼす程度にまで悪化する場合は、うつ病の可能性があるかもしれません。また、集中力の低下は他のうつ病の症状と並行して現れることも多く、全体的な体調不良や気分の落ち込み・食欲不振や睡眠障害といった他の症状と合わせて評価されます。自分自身で気付きにくい症状の1つなので、周囲からの声掛けも大切です。

憂鬱だと感じる

憂鬱だと感じる症状は日常生活が重苦しく感じられ、何をするにも元気が出ない状態を指します。また、楽しかった趣味や活動に対しても関心がなくなることも特徴的です。具体的には、以下のような状況で感じることが多いでしょう。

  1. 新しい1日が始まるのが辛い
  2. 何をするにも面倒に感じる
  3. 元気に活動する気力が湧かない
  4. 明るい気持ちになれない

以上の症状が2週間以上続く場合、うつ病の可能性があると考えられます。ただし、項目だけで自己判断を行わないように注意してください。憂鬱な気持ちが続く場合は、専門家による診断と適切な治療が重要です。

家族や友達から励まされても気が晴れない

うつ病の自己診断の1つとして家族や友達から励まされても気が晴れない状態は重要な指標となります。例えば、家族や友達の言葉に対する反応が鈍くなる・何を言われても前向きな気持ちになれないなどの状況です。また、普段なら喜ぶような出来事や好きなことに対しても、心から喜びを感じられなくなる状態も含みます。感情の自覚は、うつ病の早期発見に役立つでしょう。自分の気持ちを見つめ直し、必要ならば専門家の意見を求める勇気を持つことも大切です。

何をするのも面倒だと感じる

うつ病の自己診断における項目の1つとして、何もするのも面倒だと感じる症状があります。日常の活動や仕事や趣味などに対する意欲の低下を指し、重度の時には日常生活がままならないと感じる程になるでしょう。例えば、普段楽しんでいる音楽を聞くのも友人と会うのも面倒に感じてしまう状態が続いている場合です。また、症状を示す人は慢性的な疲労感を訴えることも多く、心身ともにエネルギーを感じられない状態が続きます。面倒と感じるからと言って必ずしもうつ病とは限らず、他の精神的な問題や身体的な疾患の可能性もあります。

過去のことについてくよくよ考える

過去の失敗や後悔が頭から離れないことが今の行動や感情に影響を与えているかもしれません。例えば、以下のような思考が該当します。

  • 以前の失敗体験を何度も思い出し、自己否定的な考えに陥ってしまう
  • 過去のエピソードが原因で1日中気分が沈んでしまう
  • 過去の出来事を思い出して眠れない夜を過ごす

もし上記のような行動や思考に共感する場合は、専門家への相談をお勧めします。うつ病の自己診断は、専門家による診断と治療を受けるステップへの一歩です。

急に泣き出したくなる

急に泣き出したくなる症状は、感情のコントロールが難しくなるうつ病の典型的な症状です。通常、私たちは悲しい出来事やショックな体験をした時に涙を流しますが、うつ病の場合、具体的な理由が無くとも突如として涙が溢れ出すことがあります。涙が出るのは、脳内のセロトニンの機能低下や心のバランスが維持できなくなることが原因とされています。具体的なチェックポイントは、「特に理由もないのに涙が出る」「些細なことで感情が高ぶり泣いてしまう」などです。

悲しいと感じる

一般的に、日常生活において何かしらの困難やストレスに直面した時、一時的に悲しいと感じることがあります。しかし、何か特別な事態がないにも関わらず、常に悲しいと感じるようになった場合はうつ病の兆候かもしれません。例えば、以前は楽しく感じていた趣味や遊びが楽しくなくなった・今まで興味を持っていたことへの関心が薄れたなど、日常生活の中で何となく楽しみや喜びを感じられなくなった場合、「悲しみ」が支配的な状態に陥っている証拠かもしれません。

落ち込みやすい

落ち込みやすいとは些細なことで心が重くなり、悲しみを感じやすくなる状態を指します。日々の生活での失敗や思い通りにいかないことがあると、すぐにネガティブな気持ちになり、長時間ネガティブな感情から抜け出せない状況が続いているなら、うつ病の可能性を疑ってみても良いかもしれません。また、楽しかったはずのイベントや会話でも後から考え直すと否定的な思考に陥る・過剰な自己反省が多い場合も警戒が必要です。

うつ病の診断方法

うつ病の診断は、病院により内容が異なる場合があります。もし、受診する予定の病院の診察・検査内容などが気になる場合は、事前に病院のホームページを確認してみましょう。また直接病院に問い合わせするのもおすすめです。一般的な診断方法は以下の通りです。

  • 問診
  • 採血検査
  • 画像検査
  • 心理検査

以上が主な診断方法となりますが、診断方法は1人1人の症状や状況・病院によっても異なります。自分の状態に合った診断を受けるためにも医師と十分に話し合うことが重要です。以下で各項目を詳しく解説します。

問診

うつ病の診断において重要なステップの1つが問診です。問診では医師が患者の現状や症状・生活背景などを詳しく聞き出します。問診は以下のようなプロセスで行われます。

  1. 現在の症状:医師が現在あなたがどのような思いや体調不良を感じているのかを確認します。具体的には、気分の落ち込み・無気力感・食欲不振・睡眠障害などが挙げられるでしょう。
  2. 症状の経過:症状がいつから始まり、どのように進行してきたかを確認します。また、過去に同じような症状があったかも重要な情報です。
  3. 生活背景:仕事や家庭環境・人間関係など、ストレスとなる要素がないかを探ります。

問診は、医師と患者がしっかりとコミュニケーションをとることで、より適切な診断につながるため、自分の気持ちや体調を正直に話すことが重要です。問診を通して、うつ病の可能性や程度を評価します。

採血検査

うつ病の診断方法の1つが採血検査です。心療内科で治療をする際も血液検査を行うことがあります。「なぜ、心療内科なのに血液検査を行うのだろう?」と疑問に感じる方もいるでしょう。採血検査は主に体内の栄養素の状態をチェックするために有効です。うつ病に似た症状に鉄欠乏状態・甲状腺機能低下症・低たんぱく状態・更年期症状などが挙げられます。採血検査を行うことで、上記の疾患への可能性を除外できます。

画像検査

うつ病の診断には、画像検査の利用も1つの手段です。特に、MRIやCT検査といった技術が用いられることもあります。また、人工知能(AI)が脳画像を解析してうつ病を診断する研究もされているため、将来的にはうつ病の判断に用いられるかもしれません。

心理検査

心理検査とは患者さんの性格の傾向や知能機能・発達の傾向などを具体的に可視化し、適切な治療法を導き出すための方法です。心理検査は患者さん自身が自分の心の状態を客観的に理解する一助ともなります。心理検査には様々な種類があり、記憶力や注意力などを検査する認知機能検査・うつ症状の心理検査などがあります。

うつ病の診断書が必要になる場面とは

うつ病の診断書が必要となる場面は様々ですが、主に以下の3つの場面になります。

  • 休職するとき 
  • 自立支援医療制度を受けるとき 
  • 障害年金・障害者手帳を申請するとき 

以上の場合には、必ず医師に診断書の発行を依頼しましょう。以下で各場面を詳しく解説します。

休職するとき

仕事を一時的に休む際には、理由を証明するために医師による診断書が求められます。診断書がなければ、会社側はあなたの病状を理解した適切な対応が難しくなるでしょう。診断書はうつ病であることや程度・治療の内容・通院の有無など医師の観察と評価に基づく詳細な情報が記載されています。診断書により、会社側はあなたの状況を具体的に把握し、必要な措置を講じることが可能になります。具体的には、休職期間の決定など、あなたの健康と業務の両立を図るための配慮が可能です。以下に休職時の診断書を提出する流れを示します。

  1. まず医師に症状を伝え、うつ病と診断されたら診断書の発行を依頼します。
  2. 医師から診断書を受け取ったら、会社の人事部門や上司に提出します。
  3. 会社は診断書を基に、適切な対策を講じます。

休職はうつ病の治療に専念するために必要な選択肢です。診断書は休職の具体的なステップとなるため、適切な手続きを行うことが大切です。

自立支援医療制度を受けるとき

自立支援医療制度は精神疾患に必要な治療に対して、国から医療費の一部を助成する制度です。自立支援医療制度を利用する際には、うつ病であることを証明する診断書が必要となります。ただし、使える機関は「指定自立支援医療機関」のみとなるため、必ず通院先の情報を事前に確認してください。

障害年金・障害者手帳を申請するとき

うつ病の症状が重く、日常生活や仕事に影響が出ている場合、障害年金や障害者手帳の申請が可能です。申請の際には、障害の程度を証明するための診断書が必要となります。障害年金は、健康上の理由で労働が困難となった場合に支給される年金で、障害者手帳は身体や精神の障害者が社会生活を自立して送るための支援を受けるための手帳です。どちらも身体的または精神的な障害を持つ方が社会生活を送る上で必要な支援を受けるための制度になります。申請するには医師が発行する診断書に基づいて判断します。うつ病の場合も症状や生活への影響度合いにより、該当する可能性があります。診断書は障害年金や障害者手帳の申請において重要な書類となるのです。

うつ病の診断書のもらい方

うつ病の診断書は専門医が診断した結果を正式に書面にしたものです。診断書は職場への休職申請や障害年金の手続きなど、さまざまな場面で必要とされるため、診断書の取得方法を知っておくことは重要です。

まず、診断書を必要とする旨を医師に伝えてください。医師の指示に従って必要な検査を受け、診断した検査結果を基に医師から診断書が発行されます。ただし、診断書の発行には手数料がかかることが多いので、事前に確認しておきましょう。また、診断書の発行は医療保険の対象外の自費負担となることや手続きに時間がかかることがあるため、余裕をもった依頼をお勧めします。なお、診断書は医師の専門的な判断に基づくものなので、必ずしも自分の思う通りにはならないことを理解しておきましょう。自分自身の症状を正確に伝え、医師とよく話し合うことが大切です。

うつ病かもと思ったらみつだクリニックにご相談ください

もし、うつ病かもしれないと不安を抱えている方は、大阪府茨木市のみつだクリニックにご相談ください。みつだクリニックはうつ病をはじめ、不眠症・社会不安障害・パニック障害・HSP・発達障害等まで幅広く治療を行っている精神科・心療内科です。土日にも診療しておりますので、お仕事や学校がお休みの日に受診したいという方のニーズにも柔軟に対応できます。まずは、気軽に診察を受けることが大切です。当クリニックでは、患者さん1人1人の症状に合わせたきめ細かい診察を行い、必要に応じて様々な診断方法を用いて適切な治療方法を導き出します。また、うつ病の診断書が必要な場合も当クリニックは全力でサポート可能です。休職を考えている方や自立支援医療制度を受けたい方など、どんなケースでも患者さんの側に立った対応を心掛けています。何よりも、あなたが心身ともに健康になるための最善の策を一緒に考えていきましょう。

診察は予約制ですので、初診・再診ともに事前のご予約をお願いいたします。

みつだクリニック「予約フォーム」

まとめ

本記事ではうつ病の自己診断方法と専門医による診断方法、診断書の必要性について詳しく解説しました。自己診断チェックシートは、自身がうつ病の症状を持っているかどうかの参考の1つとなりますが、確定的な診断は医療機関で行われます。うつ病の症状に悩んでいるならば、何よりもまず専門家への相談が大切です。みつだクリニックでは、あなたの症状に適した治療をご提供します。不明な点や心配事がありましたら、遠慮なくご相談ください。

診療時間・担当医

診療時間
9:30〜13:30
16:00〜19:00

:午前9:00~13:00 午後14:00~17:00

■:午後16:00~20:00

★:第2・4月曜日は午後無し

診療時間
9:30〜13:30 光田 光田 光田 光田 非常勤 光田 ※2 光田
16:00〜19:00 光田 非常勤※1 光田 光田 非常勤 光田 ※2 光田

非常勤:宮本・髙屋
※1:火曜日:光田・非常勤の2診体制
※2:土曜日:第1・3・5光田/第2・4非常勤

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非常勤:宮本・髙屋
※1:火曜日:光田・非常勤の2診体制
※2:土曜日:第1・3・5光田/第2・4非常勤