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うつ病が治らない原因とは?治療方法について詳しく紹介

倦怠感や落ち込みにお悩みの方は、うつ病の診断を受け治療している方も多いと思います。うつ病はストレスなどを原因に、落ち込みなどの精神的不調を起こす病気です。うつ病は適切な診療を受けることで改善できる病気ですが、回復までに時間がかかるので「治らないのはなぜ?」と不安になってしまうこともあるかもしれません。

この記事では、うつ病が治らない理由や治療方法について解説します。少しでもつらい症状を改善できるよう、ご自身の状況と比較してみてください。

うつ病の患者数は増加傾向にある

真面目な国民性の日本では、うつ病を甘えているだけ、怠けている、などと考える傾向があります。

しかし、コロナ禍を経た2020年にはうつ病の患者数は増加傾向にあり、150万人にものぼりました。これは1999年の40万人から約4倍とも言える数字です。ストレスの多い現代の社会では、うつ病はすでに珍しいものではなく、誰でも発症する可能性がある病気となっています。「やる気が出ない、落ち込みが抜けない。」などの症状を感じた方は、まずは気軽にメンタルクリニックへの受診をおすすめします。重症化すると治療期間も長くなるので、早めに受診し、適切なケアを受けましょう。

参考:厚生労働省「患者調査」

うつ病は治らない?治療期間の目安とは

うつ病は心や性格の問題という印象を持つ方も多いかもしれませんが、実際には精神科や心療内科で適切な治療を受ければ治せる病気です。ただし、「薬を飲めば治る」「手術をすれば治る」という類の病気ではなく、症状が良い・悪いをくり返しながら時間をかけて回復していきます。

治療では抗うつ剤が処方され、一般的には症状が良くなってからも半年から1年ほど薬の投与を続けることが多いです。もちろん人や症状によって治療期間はそれぞれ違いますので、医師とよく相談しましょう。

うつ病が長期化する原因とは

うつ病は、一般的に半年から1年ほどで改善が期待できる病気です。

しかし、全体の20〜30%の方は同じ治療をしても症状が長期化してしまうことがあります。これにはいくつかの原因が考えられます。

  • 病院が合っていない
  • 患者さんの判断で薬を中断してしまう
  • 休養が十分ではない
  • うつ病ではない可能性もある

うつ症状がなかなか改善せずに不安を感じていらっしゃる方は、ご自身の状況に当てはまるかを確認してみてください。

病院が合っていない

病院がご自身に合っていなければ、うつ病は長期化してしまうこともあります。病院はたくさんあるので、ときには治療方針や相性が合わないこともあるでしょう。

特に、うつ病の方は安心できる場所の確保が大切です。「先生となんとなく合わない・話をしてもしっくりこない。」と感じる時は、他のクリニックを受診してみることをおすすめします。初めて受診をする時は、話をしっかりと聞いてくれる姿勢のクリニックを選びましょう。

患者さんの判断で薬を中断してしまう

うつ病の治療には、一般的に抗うつ剤が処方されます。しかし、抗うつ剤は副作用も多く気分が回復したと感じたことで薬を中断してしまう方も多いようです。気持ちが明るくなったように感じたとしても、心の底の症状は完治していないかもしれません。急に薬をやめると再発や長期化、その他の副作用(倦怠感や吐き気など)の原因にもなります。薬をやめるタイミングは必ず医師と相談し、完治したことを確認してからにしましょう。

休養が十分ではない

うつ病の治療では、薬だけでなくご自身でとる休養も重要なポイントです。十分にお休みできていないと、うつ病は長期化してしまいます。

うつ病は真面目で責任感の強い性格の方がかかりやすいので、仕事を休職しても「早く復帰しないと迷惑がかかる」と焦ったり、「休み方がわからない」と感じたりする方も多いようです。まだ完治していないのにすぐに職場復帰などの無理をすると、せっかく良くなっていてもまた症状を悪化させてしまうこともあるでしょう。

うつ病の治療を始めたら、できるだけ休職などの対処をとり、ストレスを遠ざけてゆっくりした時間をすごすよう意識してください。仕事への復帰は、必ず医師と相談して慎重に判断しましょう。

うつ病ではない可能性もある

倦怠感や落ち込みがあると「うつ病」と診断されがちですが、実際にはうつ病に似た別の病気だったというケースも見られます。躁(そう)状態とうつ状態が交互に現れる双極性障害や統合失調症でも同じような症状が見られるため、あまりにも症状が改善しないという場合は病名を疑った方が良いかもしれません。

また、男性ならば男性更年期障害(LOH症候群)の可能性もあります。更年期と聞くと40代以降のイメージがありますが、この病気は30代にも発症し、不安や不眠・倦怠感・抑うつなど、うつ病と似た症状を感じます。治療方法は全く違いますので、焦って自己判断しないようにしましょう。

うつ病の治療方法とは

うつ病の主な治療法は、休養・環境調整・薬物療法・精神療法の4つです。薬を処方しながら環境を整え、生活習慣や考え方を総合的にフォローします。

これら以外にも、運動療法や考え方にアプローチする認知行動療法、人間関係の回復で治療する対人関係療法、光で睡眠を整える高照度光療法、脳を磁気で刺激する頸頭蓋磁気刺激治療TMSなど行うこともあります。

休養

日ごろ頑張りすぎているうつ病の方にもっとも大切なのが、十分な休養です。一度しっかりと休みをとり、心と身体を十分に休ませてください。

うつ病の方には倦怠感や疲労感がありますので、無理をせずにゆっくりと横になってすごしましょう。1日3食を規則正しく食べ、太陽を浴び、散歩や軽く汗をかく程度の簡単な運動をすると気分が楽になります。

これらはうつ病を治すためにとても重要なことです。「早く治さなきゃ」「時間を無駄にしてはいけない」などと不安になる必要はないので、生活習慣を整えてゆっくりと病気を治すことに専念しましょう。

環境調整

十分な休息をとるためには、ストレスを感じない環境づくりを心がけてください。

お仕事は一度お休みし、うつ病を発症した要因となるものを遠ざけて、安心できる場所を確保しましょう。家庭自体がストレスとなってしまう方は、入院施設のあるクリニックなども検討してみてください。

うつ病の方の様子に戸惑ってしまうかもしれませんが、ご家族や周囲の方はいつもと変わらない態度で接するよう意識しましょう。「頑張れ」などの励ましの言葉は、ときには負担になることがあるため控え、本人の感情を受け止める姿勢を心がけるのがおすすめです。

薬物療法

日本国内でのうつ病の薬物療法では抗うつ薬を処方するケースが一般的です。

主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異性セロトニン作動性抗うつ薬)などが使われます。

うつ病は神経間のシナプスで幸福感にかかわる神経伝達物質「セロトニン」や、ストレスに対応する「ノルアドレナリン」が伝達されなくなることで起きる症状です。薬を使うことで、神経間で情報を伝達しやすくなる効果が期待できます。

精神療法

精神療法とはカウンセリングなどを行って、うつ病の原因となった心の問題を解決する作業のことです。ストレスの原因となるものは、主に人間関係であることが多いです。

「どう対応すれば良かったか」「どう考えれば良かったか。」などをカウンセラーと考えることで、社会的適応力を高めていきます。これは先ほど挙げた習慣や考え方を変える認知行動療法や、人間関係を改善する対人関係療法とも共通する部分です。一般的には他の治療法と並行して行います。

うつ病治療の流れ

うつ病の治療は、一般的に見られるうつ病の症状を元にある程度の同じ流れがあるのでご紹介します。

治療の段階は「急性期・回復期・再発予防期」の3つの期間に分けられ、順を追って徐々に回復してゆきます。もちろんこれは目安であり、患者さまひとりひとりによって回復の段階や期間は異なるため焦りを感じる必要はありません。

急性期

「急性期」はメンタルクリニックでうつ病と診断されてから、3ヶ月ほどまでのことを指します。この期間は治療の始まりなので、少しずつ抗うつ剤を服用しながら体を慣れさせます。治療を進めつつ、ストレスの原因となる対象から離れてゆっくり休養をしましょう。日ごろから頑張りすぎているうつ病の方は、この時期に無理をせず十分に休むことが大切です。

回復期

「回復期」は急性期の後、4〜6ヶ月ころの期間を指します。

うつ病の回復は時間がかかるので、この期間には調子の良い時と悪い時が交互に現れるので覚えておきましょう。調子が良いと感じると、自己判断で薬をやめたり社会復帰を考えたりしがちです。しかし、回復期にはまだうつ症状が残っているので、無理をすると返って悪化させてしまうケースも見られます。お仕事や家事の再開は、主治医や家族、可能であれば職場の上司の方も交えて、焦らずに話を進めましょう。

再発予防期

再発予防期は、薬での治療を始めてから1〜2年ころの時期を指します。うつ病は半年〜1年で回復する方が多いので、再発予防期にはお仕事などに復帰している方も多いです。

しかし、うつ病は再発しやすいので治療薬を飲み続けながら様子を見てすごしましょう。自己判断で薬をやめてしまうと悪化したり、薬をやめることによる副作用が現れたりするので注意が必要です。家族や職場の理解を求め、うつ病を引き起こすストレス要因のない環境づくりを心がけましょう。

うつ病になりやすい人の特徴とは

うつ病になりやすい人には、以下のような特徴があると言われています。

  • 真面目で責任感が強い
  • 完璧主義で自分に厳しい
  • 気を使いすぎる人

受験や仕事・出産・人間関係などで大きなストレスを感じたとしても、真面目で責任感が強い人はあまり人を頼ることができず、ひとりで頑張り続けてしまいます。その結果、気づいたときには抱えきれないほどのストレスが溜まり、はちきれそうな風船のような状態になってしまいます。ストレスを溜めないことが一番なのですが、このようなタイプはストレスをまともに受け止めてしまい、発散する方法を知らないという方が多いです。

適切な治療をすればうつ病は治ります

うつ病は真面目で責任感が強い人が多いので、周りの理解を得られなかったり、なかなか良くならなかったりすると自分自身を責めてしまうこともあるかもしれません。

しかし、誰もがちょっとした風邪を引くのと同じように、うつ病は誰もが発症する可能性のある病気です。普段できていることができない、気分が落ち込むという場合は、早めに受診してうつ病を治しましょう。

うつ病のメカニズムは完全に解明されていませんが、主に脳の神経伝達障害によるれっきとした病気であり、精神科や心療内科で適切な治療をすれば治るものです。ただ治療はやや時間がかかり、気分が良い時・悪い時をくり返します。再発もしやすいので、医師と相談しながら適切な治療を継続することが大切です。

うつ病にお悩みの方はみつだクリニックにご相談ください

みつだクリニックは大阪府茨木市の精神科・心療内科です。

「自分はうつ病なのではないか?」そんな不安を感じたら、みつだクリニックにご相談ください。うつ病をはじめとして、不眠症・強迫性障害・HSP・認知症などまで幅広くサポートをしています。

うつ病の方には、まずは各種検査で適切な診断をし、薬物療法と生活指導などを組み合わせて症状を改善します。うつ病と間違えやすい双極性障害や統合失調症、更年期障害なども診断できますので、安心してご相談ください。

茨木駅から徒歩約1分とアクセスが良く、土・日曜日の診療も行っていますので、お仕事で忙しい方も気軽にお越しいただけます。

診察は予約制です。お電話、ウェブサイトから予約ができますので、初診・再診ともに事前のご予約をお願いいたします。

みつだクリニック「予約フォーム」

まとめ

今回は、うつ病の治療法や長期化する理由について、ご紹介しました。

うつ病を発症する方はとても真面目な方が多いです。症状が長引くと「早く元の生活に戻さなければ」「周囲に迷惑をかけないようにしなくては」と、さらにストレスを溜めてしまう可能性もあります。

うつ病はストレスが起因していますが、脳の神経伝達の異常であり、適切な治療をすれば治せる病気です。自分はうつ病かもと不安になったときは、まずはすぐにメンタルクリニックなどの専門家に相談しましょう。

「みつだクリニック」は、心理士によるカウンセリングも実施しています。あなたの今抱えている不調や不安を解決する方法を、一緒に考えていきましょう。

診療時間・担当医

診療時間
9:30〜13:30
16:00〜19:00

:午前9:00~13:00 午後14:00~17:00

■:午後16:00~20:00

★:第2・4月曜日は午後無し

診療時間
9:30〜13:30 光田 光田 光田 光田 非常勤 光田 ※2 光田
16:00〜19:00 光田 非常勤※1 光田 光田 非常勤 光田 ※2 光田

非常勤:宮本・髙屋
※1:火曜日:光田・非常勤の2診体制
※2:土曜日:第1・3・5光田/第2・4非常勤

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非常勤:宮本・髙屋
※1:火曜日:光田・非常勤の2診体制
※2:土曜日:第1・3・5光田/第2・4非常勤