あがり症について
大阪府茨木市のみつだクリニックです。
9月になりました。学校では2学期が始まり、会社によっては異動などもあり、新しい環境に慣れていくことに対してストレスに感じやすくもなる時期かも知れません。
本日は、ご相談の中でも割と多い、あがり症についてのお話をさせていただきます。
あがり症は社交不安障害とも呼ばれ、視線恐怖のため、他人との社交的な状況や公の場で過度に緊張し、不安を感じる疾患です。
あがり症を克服するためには、以下の方法やアプローチを試してみることが役立つかもしれません。ただし、個人によって効果が異なることがありますので、複数の方法を試してみて、自分に合ったものを見つけることが大切です。
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練習と準備: 自信をつけるために、発表や会話の前にしっかりと練習しましょう。台本やスピーチのリハーサル、質問の準備を丁寧に行うことで、自分の言葉を整理しやすくなります。周囲の人と共通する話題(趣味、ペットなど?)を探し、きっかけにして話すことに慣れていくことなども有効です。
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リラクセーションテクニック: リラクセーション技法を学び、緊張を和らげることが大切です。深呼吸、瞑想、ヨガなどが助けになります。
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自己肯定感の向上: 自分に自信を持つために、自己肯定感を高める方法を探しましょう。成功体験を積み重ねることや、ポジティブなアファーメーションを使うことが役立ちます。
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目標設定: 小さな目標を設定して、段階的に自信をつけていくことが重要です。最初は小さなグループで話すなど、徐々に挑戦を増やしていきましょう。
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実践と継続: あがり症を克服するには時間がかかることがあります。定期的に実践し、継続的に努力を続けましょう。
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サポートシステム: 友人や家族、または当院のような専門家からサポートを受けることも大切です。あなたを励まし、支えてくれる人々がいると、あがり症を克服しやすくなります。
- また、あがり症は社交不安障害という疾患ですので、SSRIを代表とした一部の抗うつ薬や抗不安薬、またはβブロッカー(緊張による動悸などの症状を抑える)が実際に有効ではあります。症状があまりにもきつくてしんどい時にはいったんお薬の力を借りて乗り切ることもまた自信につながります。
あがり症を克服するプロセスは個人によって異なりますが、上記の方法を組み合わせて試してみることで、自信を持ってコミュニケーションできるようになります。
あがり症(社交不安障害、視線恐怖)でお困りの方は大阪府茨木市のみつだクリニックまでお気軽にご相談ください。
2023.9.5.