夏休みに入りました。
大阪府茨木市のみつだクリニックです。
学生の皆さまの中にはすでに夏休み、またはこれから夏休み、という方も多いかとは思います。今年はコロナ禍が明けて以前のようにお祭り・花火大会(茨木市においても8月8日に茨木弁天花火大会が4年ぶりに開催されます。)・イベントなどが再開されることが増えてきているようです。
そういった関連で人混みの多い場所に出かけるという方も多いかとは思います。人混み禁止というわけではないのですが、やや注意をしたほうが良い、人混みの中で不調になりやすい精神疾患がいくつかあります。
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社会不安障害(社交不安障害):人混みの中で他人と接触することや公共の場に出ることが不安を引き起こす障害です。大勢の人々に囲まれることで、自己意識が高まり、不安や緊張が増すことがあります。
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パニック障害:人混みの中で予期せぬ強い恐怖や不安を感じることがあり、それがパニック発作を引き起こすことがあります。混雑している場所で自由に逃げることが難しいことから、パニック障害の症状が強まることがあります。
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アグロフォビア(広場恐怖):開放的な場所や広場に出ることが恐怖心を引き起こす障害で、人混みの中でも症状が悪化する場合があります。広々とした場所に大勢の人がいると、不安や恐怖を感じることがあります。
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うつ病:人混みの中で孤立感や絶望感を感じることがあり、抑うつの症状が強まることがあります。周囲の賑やかさや活気を見て、自分だけが浮いているように感じることが抑うつにつながることがあります。
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心的外傷後ストレス障害(PTSD):過去にトラウマ体験をした人は、人混みの中でトラウマに関連する刺激を受ける可能性があります。これにより、トラウマ関連の症状が悪化することがあります。
これらの精神疾患は人混みに限定されるものではありませんが、人混みの中で症状が悪化することがある点に注意が必要です。
時間に余裕をもたせ、こまめな休憩・水分補給・深呼吸や頓服薬の服用などが症状の出現を予防する効果があります。
しっかり予防し、しっかりイベントを楽しみましょう。
これらの疾患でお困りの場合には、大阪府茨木市のみつだクリニックまでお気軽にご相談ください。早めの適切な治療により、症状の軽減や管理が可能となります。
2023.7.21.