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自律神経失調症の症状とは?なりやすい人の特徴や治し方をチェック

自室神経失調症

自律神経失調症は、現代人によく見られる病気の一つです。

ストレス社会と言われる現代において、心身の健康を維持することは容易ではありません。仕事や人間関係、ライフスタイルの変化などから、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまうこともあるでしょう。そうしたストレスの蓄積により、自律神経のバランスが崩れ、さまざまな心身の不調を引き起こすのが自律神経失調症です。

本記事では、自律神経失調症の症状や、なりやすい人の特徴、症状を和らげる方法などについて詳しく解説します。

自律神経失調症の症状を一覧で紹介

自律神経失調症は、自律神経の中の「副交感神経」と「交感神経」のバランスが崩れることにより発症します。「副交感神経」と「交感神経」どちらの神経が優位に働くかによって症状も異なり、交感神経が優位に働くと動悸や血圧の上昇、副交感神経が優位に働くと血圧が下がる、便秘、頭痛などが表れます。自律神経失調症の症状は多岐にわたり、身体的症状と精神的症状の両方が現れることも特徴です。主な症状は以下のとおりです。

身体的症状精神的症状
頭痛めまいや立ちくらみ耳鳴り動悸や息切れ胸の痛みや圧迫感手足の冷え吐き気下痢や便秘腹痛や胃もたれ肩こり倦怠感や疲労感眼精疲労(かすみ目など)過度の発汗体重減少不安感やイライラ感抑うつ気分集中力の低下記憶力の低下睡眠障害(入眠困難、中途覚醒)気分の浮き沈み無気力感焦燥感感情の不安定

これらの症状は個人差が大きく、すべての症状が現れるわけではありません。また、症状の強さや頻度も人によって異なります。

これらの症状について、次項でさらに詳しく解説します。

自律神経失調症の身体的症状

自律神経失調症にはさまざまな身体的症状が現れます。症状は人によって異なりますが、自律神経のバランスが崩れることで、体のさまざまな部位に不調が現れるのが特徴です。代表的な症状は以下の通りです。

  • 頭痛、耳鳴り
  • 動悸、息切れ
  • 吐き気、下痢、便秘

これらに加えて、手足の冷えやしびれ、発汗異常、のどの違和感なども自律神経失調症に特徴的な身体症状と言えるでしょう。

頭痛、耳鳴り

頭痛や耳鳴りは、自律神経の乱れにより血流が悪くなることが原因と言われています。ストレスを溜めすぎたり、疲労が蓄積したりすることで症状が現れやすくなるため、日頃からリラックスする時間を作るなどして、自律神経のバランスを整えることが大切です。

動悸、息切れ

自律神経失調症では、動悸や息切れを感じることがあります。動悸や息切れは、自律神経のバランスが乱れることで起こります。

交感神経が優位になると、心拍数が上がり動悸を感じやすくなります。一方、副交感神経が優位になると、呼吸が浅くなり息切れを感じやすくなるのです。ストレスなどで自律神経のバランスが崩れると、このような症状が現れやすくなります。

吐き気、下痢、便秘

自律神経失調症では、消化器系の症状も現れることがあります。

吐き気、下痢、便秘などの消化器症状は、自律神経失調症において比較的よく見られるものです。ストレスなどが原因で自律神経のバランスが崩れ、消化管の動きに影響を及ぼすためと考えられています。症状がひどい場合は日常生活にも支障をきたすことがあるため、適切なストレス管理と規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。

その他の症状

その他の自律神経失調症の身体的症状には、次のようなものがあります。

  • めまいや立ちくらみ
  • 胸の痛みや圧迫感
  • 手足の冷え
  • 吐き気
  • 腹痛や胃もたれ
  • 肩こり
  • 倦怠感や疲労感
  • 眼精疲労(かすみ目など)
  • 過度の発汗
  • 体重減少

これらの症状は個人差があり、複数の症状が組み合わさって現れることもあるでしょう。このように、症状が多岐にわたるため、自律神経失調症は見過ごされがちな疾患とも言えます。症状が慢性的に続くようであれば、自律神経失調症の可能性があるため、専門医に相談することをおすすめします。

自律神経失調症の精神的症状

自律神経失調症は、身体的な症状だけでなく精神的な症状も現れます。代表的な精神的症状は以下の通りです。

  • イライラ感、不安感
  • 睡眠障害
  • 集中力低下

これらの精神的症状は、自律神経のバランスが乱れることで脳の活動に影響が出るために生じると考えられています。ストレスを感じやすくなったり、怒りやすくなったりするのも、自律神経失調症の精神的な症状の特徴です。

イライラ感、不安感

自律神経失調症の精神的症状として、イライラ感や不安感に加えて、抑うつ気分ややる気の低下も特徴的な症状です。

これらの精神的症状は、自律神経失調症の中核的な症状であるイライラ感や不安感と並んで、患者さんのQOL(生活の質)に大きな影響を与えます。

ストレス対策や生活習慣の改善などのセルフケアも症状の改善に役立つので取り入れましょう。症状が慢性的に続く場合は、専門医への相談と適切な治療を受けることが大切です。

睡眠障害

自律神経失調症の精神的症状の一つに睡眠障害があります。自律神経のバランスが乱れることで、以下のような症状が現れやすくなります。

  • 入眠障害:寝つきが悪く、なかなか眠れない
  • 中途覚醒:夜中に目が覚めてしまう
  • 早朝覚醒:朝早く目が覚めてしまい、再び眠れない
  • 熟眠障害:眠りが浅く、疲れが取れない

自律神経が乱れると、交感神経の働きが優位になり緊張状態が続きます。その結果、脳が興奮しやすくなり、リラックスして眠りにつくことが難しくなるのです。睡眠不足が続くと、日中の眠気や疲労感、集中力の低下などにつながります。

不眠症については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

不眠症の診断基準とは?診断方法や病院を受診するメリットを紹介

集中力低下

自律神経失調症の精神的症状の一つに、集中力の低下があります。

単純な計算を間違える、重要な約束を忘れるなどのミスが多くなったり、本や資料を読んでも頭に入らなかったりするといった症状が見られます。

これらの症状は、自律神経のバランスが乱れることにより、脳に十分な血流が送られなくなることが原因と考えられています。

集中力低下は仕事や学業のパフォーマンス低下につながるため、自律神経失調症の症状が出たら、早めに対処することが大切です。

男女別|自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状には、男女差があることが知られています。一般的に、自律神経失調症は女性に多いとされており、その理由の一つとして女性ホルモンの変化が挙げられます。

女性と男性それぞれに多い症状を見ていきましょう。

女性に多い症状

女性は、月経周期に伴うホルモンバランスの変化や、妊娠・出産、更年期などのライフステージにおいて、女性ホルモンの分泌が大きく変動します。これらの女性ホルモンの変化が、自律神経系に影響を及ぼすことが知られています。

女性に多い自律神経失調症の症状には、以下のようなものがあります。

  • 慢性疲労、倦怠感
  • 冷えやほてり
  • 生理不順・月経前症候群(PMS)
  • 頭痛・めまい
  • 抑うつ気分
  • 肌荒れ
  • 便秘

女性は男性に比べて筋肉量が少なく疲労物質が溜まりやすいことや、偏頭痛になりやすい、抑うつ気分を感じやすい傾向にあるため、以上のような症状は女性に多く見られます。更年期障害など女性特有の病気も自律神経失調症と症状が似ているため、注意が必要です。

男性に多い症状

男性に多い自律神経失調症の症状としては以下のようなものが挙げられます。

  • EDや性欲減退
  • 動悸やほてり
  • 気分の落ち込みやうつ状態
  • 疲労感や倦怠感
  • 集中力や記憶力の低下

これらの症状は、男性ホルモンであるテストステロンの低下が関係していると考えられています。テストステロンは、性機能だけでなく、自律神経系の働きにも影響を与えるホルモンです。テストステロンが低下すると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、さまざまな身体的・精神的症状が現れます。

特に中高年の男性は、加齢によるテストステロンの低下に注意が必要です。ストレスや生活習慣の乱れなどが重なることで、自律神経失調症を発症するリスクが高まります。

自律神経失調症は、男女問わずに起こる疾患ですが、男性特有の症状もあることを知っておくことが大切です。症状が気になる場合は、専門医に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。

自律神経失調症の症状が出るメカニズム

自律神経失調症の症状が出るメカニズムを理解するには、交感神経と副交感神経のバランスについて知ることが重要です。

交感神経は身体を活動的にする働きを持ち、副交感神経は身体をリラックスさせる働きを持っています。通常、これらの神経系はバランスを保ちながら働いていますが、ストレスが慢性的に続くと、交感神経が優位な状態が続き、さまざまな身体的・精神的症状が現れます。

自律神経失調症の治療では、ストレス対策や生活習慣の改善によって、交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを高めることが重要です。

自律神経失調症と症状が似ている疾患

これまでご紹介してきた通り、自律神経失調症は症状が多岐にわたるため、他の疾患と混同されやすい特徴があります。特に注意が必要なのが、うつ病と更年期障害です。それぞれの症状を詳しく見ていきましょう。

うつ病

うつ病も、自律神経失調症と同様に意欲低下、不眠、集中力低下などの症状が見られます。しかし、うつ病の主な症状は「気分の落ち込み」です。興味や喜びの喪失、罪責感なども特徴的でしょう。うつ病では、これらの精神症状がより重度になる傾向があります。また、発症の主な原因は、自律神経の乱れではなく、脳内物質の変化と考えられています。

自律神経失調症とうつ病は症状が似ているため、専門医による正しい診断が大切です。適切な治療を受けることで、どちらの病気も回復が可能です。症状が似ているからこそ、しっかりと見極めて対処していきましょう。

うつ病については以下の記事でさらに詳しく解説しています。うつ病の症状にお悩みの方はぜひご覧ください。

うつ病が治らない原因とは?治療方法について詳しく紹介

うつ病の特徴とは?こころと身体に出る症状や睡眠障害を詳しく紹介

更年期障害

更年期障害は40代から50代の女性に多く見られる疾患で、自律神経失調症と症状が似ているため、見分けがつきにくいことがあります。更年期障害の主な症状は以下の通りです。

身体症状精神症状
ほてり、のぼせ肩こり、腰痛頭痛、めまい動悸、息切れイライラ、怒りっぽさ憂うつ、気分の落ち込み不安感、焦燥感集中力や記憶力の低下

更年期障害は女性ホルモンの変動が原因とされており、エストロゲンの分泌量が低下することで自律神経のバランスが崩れ、さまざまな不定愁訴が現れると考えられています。更年期障害の症状は自律神経失調症と酷似しているため、閉経前後の女性は特に注意しましょう。

自律神経失調症になりやすい人の特徴

自律神経失調症を発症しやすい人には、いくつかの特徴が見られます。

性格面の特徴体質面の特徴
完璧主義で何事も完璧にこなそうとする感受性が強くストレスを感じやすい自己抑制的で自分の感情を抑え込みがちストレス発散が苦手内向的で神経質な性格心配性でちょっとしたことで傷つきやすい冷え性や低血圧の傾向がある虚弱体質で体力がない痩せ型である

このように、真面目で完璧主義の性格傾向や、繊細で心配性な一面は、些細なことでもストレスに感じやすくそれを溜め込みがちになるため、自律神経失調症を発症するリスクが高まります。加えて冷え性や虚弱体質などの体質的な特徴も、自律神経のバランスを崩しやすい要因と言えるでしょう。

自律神経失調症の症状を和らげるには?

自律神経失調症の症状を和らげるには、ストレス対策と生活習慣の改善が重要です。

それぞれの対策について見ていきましょう。

ストレス対策

自律神経失調症の症状を和らげるためには、ストレス対策が重要です。例えば、以下のような方法なら自宅でも気軽に取り入れることができるでしょう。

  • 十分な睡眠時間の確保

質の良い睡眠を取ることで、自律神経のバランスを整えます。

  • 適度な運動

有酸素運動を行うことで、ストレス解消につながります。

  • リラックスする時間を持つ

読書や音楽鑑賞など、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。

  • 深呼吸

ゆっくりと深呼吸を繰り返すことで、自律神経を安定させます。

  • 瞑想

瞑想を行うことで、心を落ち着かせストレスを和らげることができます。

以上のようなストレス対策を日常的に意識して行うことで、自律神経失調症の症状改善が期待できます。

生活習慣の改善

自律神経失調症の症状を和らげるには、生活習慣の改善が効果的です。

食事では、カフェインやアルコールなどの刺激物は控えめにし、野菜や魚を中心とした和食を意識しましょう。運動は、ウォーキングやヨガなど自分に合ったものを選び、無理のない範囲で継続することが大切です。睡眠は、なるべく決まった時間に就寝・起床し、1日7〜8時間の睡眠時間を確保するようにしましょう。

生活リズムを整えることで、自律神経のバランスを整え、症状の改善につなげることができます。ただし、症状が重度の場合は専門医への相談をおすすめします。

自律神経失調の治療方法

ストレス対策や生活習慣の改善でも症状が改善しない場合は、クリニックを受診しましょう。クリニックでは、主に薬物療法か精神療法で治療します。具体的な治療法は以下の通りです。

治療法概要
薬物療法自律神経の働きを調整する薬を使用します。症状に応じて、抗不安薬や抗うつ薬などが処方されることもあります。
精神療法カウンセリングなどを通じて、ストレスへの対処法を身につけます。自律訓練法など、リラクゼーション技法の習得も有効です。
漢方療法自律神経のバランスを整える漢方薬を使用します。気血水のバランスを調整することで、自律神経の安定化を図ります。

自律神経失調症にお悩みならみつだクリニックにご相談ください

自律神経失調症は身体的・精神的症状が多岐にわたるため、自分で判断せずにまずは受診をおすすめします。

みつだクリニックでは、自律神経失調症の治療に精通した医師が、一人ひとりの症状に合わせた治療を提供いたします。

自律神経失調症の症状によく似た更年期障害やうつ病の治療も行っていますので、症状にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

薬物療法やカウンセリングなどのこれらの治療と並行して、生活習慣の改善指導も行います。規則正しい生活リズムや適度な運動習慣を身につけることで、自律神経のバランスを整えていきましょう。当院スタッフが親身になって対応し、症状の改善をサポートいたします。

診察は予約制となるため、初診・再診ともに事前のご予約をお願いいたします。

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まとめ

自律神経失調症は、ストレスなどが原因で自律神経のバランスが乱れることで起こる病気です。頭痛や動悸、吐き気などの身体症状や、イライラ感や不安感などの精神症状が特徴的です。このような症状は、日常生活に大きな影響を与えるでしょう。

ストレス対策や生活習慣の改善で症状を和らげることができますが、症状が重い場合は専門医への相談をおすすめします。

当クリニックでは、自律神経失調症の治療に豊富な経験を持つ医師が在籍しています。お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

診療時間・担当医

診療時間
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:午前9:00~13:00/午後14:00~17:00

■:光田16:00~19:00/非常勤16:00~20:00

休診日:祝日(振替休日含む)・年末年始・第2,4金曜日

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