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社会不安障害の症状とは?原因や治療方法について詳しく解説

人からどう思われているかが終始気になって仕方がなく、ストレスに感じているという人はいませんか。社会生活を送るなかで自分では対処できないほどの不安を抱えている場合は、社交不安障害の可能性があるかもしれません。

社会不安障害は、社交不安障害や社交不安症とも呼ばれ、社交を求められる場において不安を感じる症状を指します。

この記事では社交不安障害の症状の特徴や原因、治療方法について紹介するので、症状を緩和するための参考になれば幸いです。

社交不安障害(SAD)とは     

社会不安障害は、不安障害の一種で、社会不安障害や社交不安症とも呼ばれます。英語のSocial Anxiety Disorderの頭文字を取った略称にあたるSADと称されることもあります。

日本人のなかには、社会不安障害であっても「気の持ちようで変わる」や「これは性格である」と認識しているケースも多くみられますが、れっきとした障害であると認識することが必要です。

社交不安障害は、パフォーマンス限局型と全般型の2つのタイプに分類されます。それぞれの症状について詳しくご紹介します。

パフォーマンス限局型

パフォーマンス限局型は、一般的にはあがり症とも呼ばれ、特定の状況下においてのみ不安が強くなります。パフォーマンス限局型の場合、自身が苦手意識を感じている状況に接した時に症状が起こる点、人前で何かをするのに対して恐怖に近い不安を覚える点が特徴です。不安症が起こるシーンは、個人によって差があります。人前で話すことに不安を覚えるスピーチ恐怖症、人前で赤くなってしまう赤面恐怖症など、どのような場において不安症が起こるかを特定する名前で症状を呼ぶこともあります。

全般型     

全般型の場合、特定の条件下に置かれた時に限らず、人と接すること全般に対して症状が発症します。対人関係全般に悪影響を及ぼすため、症状が悪化するにつれ、他者とコミュニケーションを取って社会生活を送るのが難しくなってしまうケースも少なくありません。

マイナス思考に陥ると共に、苦手な状況からできる限り逃れようとする傾向が強まってしまい、場合によっては、不登校や出社困難、引きこもりの状態になることもあり得ます。

発症しやすい年齢層      

社交不安障害を発症する人には、どのような年齢層の人が多いのでしょうか。発症しやすい年齢層として挙げられるのが、10代半ばから20代前半で、比較的若い世代に発症例が多いです。小児期に発症するケースはさほど多くなく、25歳以上で発症するケースも少ないのが特徴です。

当初は日常生活に支障を来さない程度の不安や恐怖であっても、次第に症状が悪化して自身では対処できなくなり、病院を受診した結果、社会不安障害と診断されるケースもみられます。

社交不安障害(SAD)の原因とは     

社交不安障害の原因はまだ明確には分からないものの、生物的な気質や生育環境が影響を与えていると言われています。社交不安障害と深い関わりを持つのが、脳内で恐怖症状を抑制する働きをする神経伝達物質のセロトニンです。セロトニンのバランスが崩れてしまうと、神経が過敏な状態に置かれるようになり、症状が発症しやすくなります。セロトニンのバランスが崩れる要因としては、過去に人前で恥ずかしい思いをした経験的な要因や、人見知りをしやすいといった性格的な要因が挙げられます。

社交不安障害(SAD)の主な症状

社交不安障害は、以下のような自律神経症状が症状として現れることが多いです。

  • 極度の緊張
  • 赤面
  • 大量の発汗
  • 動悸
  • 息苦しさや震え

自分の言動や表情が他者から変に思われていないかが心配で仕方がないという症状は、社交不安障害の症状のひとつです。また、人前に出た時に極度の緊張感を覚えるのも、社交不安障害の症状として挙げられます。

顔が赤くなる赤面の症状に悩まされている人も少なくありません。頭が真っ白になってしまって、困惑して声が出なくなる、思うように話せない、といった症状を訴える人や、緊張に伴って大量の発汗や動悸、息苦しさや震えなどの自律神経症状が現れるケースもみられます。なかには、胃のむかつきや吐き気を感じる、トイレに駆け込みたくなるといった胃腸の不調を訴える人もいます。

社交不安障害(SAD)の発症により起こる症状  

社交不安障害が発症して、症状が悪化した場合、どのような症状が起こりうるのでしょうか。症状が進行すると、不安や恐怖から人目を避け会社や学校に行けなくなる、デートやパーティといった社交的な場を避けるといった症状が表れます。人との接触を避けるうちに、家から出られなくなる引きこもりになってしまう可能性もあるでしょう。

また、人とコミュニケーションを取ることに不安を覚えることから、電話に出られないという症状に悩まされるケースもみられます。より深刻化すると、厭世的な考え方に陥り、自殺を考えてしまう人もいるため注意が必要です。人によっては、うつ病やパニック障害の症状が表れることもあります。

社交不安障害(SAD)の治療方法

  医療機関を受診して社交不安障害を治療する場合、薬物療法と精神療法によって症状を緩和するための治療が行われます。

それぞれの療法の特徴について説明した上で、精神療法のなかで一般的な認知行動療法に関する情報をお伝えしますので、医療機関を受診する際の参考にしてください。

薬物療法  

薬物療法とは、薬を使って症状を治すことを目指す療法を指します。社交不安障害の薬物療法では、抗不安薬や抗うつ薬などを使った治療を行うのが一般的です。

また、動悸や震えの症状を訴える人には交感神経の働きを抑制するβブロッカー、発汗に悩まされている人には汗を抑制する抗コリン剤など、症状に応じた薬が処方されます。なかにはお薬を使うことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかしながら、精神療法だけでなく薬物療法も併行して取り入れた方が、着実に社会不安を緩和できます。

精神療法  

精神療法は心理療法とも呼ばれ、自身の考え方を見つめ直して精神をコントロールすることを目指す療法です。

例えばエクスポージャーと呼ばれる方法の場合、不安が起こる状況を再現して、不安症状が抑制できるようにトレーニングを行います。ソーシャル・スキルという方法では、話し方や視線の動かし方をどのようにすればよいかを身につけ、他者と円滑にコミュニケーションを取るためのトレーニングをします。

認知行動療法       

社交不安障害における精神療法では、認知行動療法による治療が行われることが多いです。認知行動療法の場合、医師や臨床心理士と対面で会話をして、不安や恐怖を克服するための治療が行われます。認知行動療法では、患者さん自身の考え方を見つめ直すことで不安や恐怖に対して抱いている固定観念を修正して、苦手意識のあった局面にも柔軟に対応できる力を養うことが可能です。薬物療法とは異なり、副作用に対する心配がない点や、個人に合った治療を提案しやすいという点は、認知行動療法ならではのメリットでしょう。

社交不安障害(SAD)と合併しやすい病気

社交不安障害に対する理解を深める上では、合併しやすい病気があることを知っておくことが重要です。合併することが多い病気として、うつ病、回避性パーソナリティ障害、アルコール依存症の3つの病気があります。それぞれの特徴や注意点も確認していきましょう。精神的な不調の全てを社交不安障害の症状だと自己判断はせずに、疑問点があったら専門医に相談するようにしてください。

うつ病       

うつ病は、気分が落ち込む、やる気が出ないといった症状が長期にわたって続く病気です。社交不安障害との共通点としては、脳内のセロトニンのバランスが関係しているという点が挙げられます。うつ病の場合、憂うつや絶望感といった気分的な自覚症状ではなく、食欲不振や腰痛、肩こりといった身体的症状を訴える人も数多くみられます。十分な眠りが得られない不眠や、逆に眠り過ぎてしまう仮眠など眠りに関する悩みを抱える患者さんが多いのもうつ病の特徴です。

回避性パーソナリティ障害  

社交不安障害と関連性が強く、合併しやすい病気として覚えておきたいのが、回避性パーソナリティ障害です。

回避性パーソナリティ障害は過度な不安や自意識過剰が原因で、人との接触を避ける症状を指します。社交不安障害の場合は、不安に関する症状が中心ですが、回避性パーソナリティ障害は対人接触に関する過敏性の広範な様式を指すのが特徴です。他者からの批判や非難を極度に恐れる、好かれているという確信が持てなければ他者と関わらない、という傾向が強くみられる場合、回避性パーソナリティ障害の可能性があります。

アルコール依存症

社交不安障害と合併しやすい病気として、アルコール依存症にも注意が必要です。

社会不安障害の場合、アルコール依存症と診断されるケースが2〜4倍程度高くなります。社交不安障害の人がアルコール依存になりやすい原因としては、アルコールが不安や恐怖からの逃避先として利用しやすいからと推測されます。なお、アルコールを乱用する患者さんは男性よりも女性の方が多いという点も認識しておきましょう。

社交不安障害(SAD)と間違えられやすい病気とは       

社交不安障害と向き合う上で覚えておきたいのが、決して自己判断しないという点です。社交不安障害では、パニック障害、全般性不安障害、うつ病にも社交不安障害と同様の症状がみられるため、間違えないように注意してください。

例えば、人と接することに対して不安を感じるという症状はうつ病にも該当します。また、人前での食事を避ける傾向がみられる場合、社交不安障害の可能性もあれば、摂食障害の可能性もあります。

社交不安障害(SAD)は早期の治療が大切です

社会不安障害の可能性がある場合、早期の治療をすることが大切です。症状が悪化すると、他の病気を併発することもある上、悪化してしまうと治るまでに時間が掛かってしまいます。人と接する際には誰しもが程度の差はあれ、不安や緊張を感じるものです。しかしながら、不安の症状が酷くて辛い状況が続く場合は、自分で抱え込まずに専門医に相談することが大切です。「内気なだけだから」と思うことなく、生活や仕事に支障が出るようだったら早めに受診しましょう。

社交不安障害(SAD)にお悩みの方はみつだクリニックにご相談ください

社会不安障害にお悩みの方は、大阪府茨木市のみつだクリニックにご相談ください。土日にも診療しておりますので、お仕事や学校がお休みの日に受診したいという方のニーズにも柔軟に対応できます。

性格上の問題に過ぎないと言われ、周囲からは理解されづらい部分もある社会不安障害は、精神科・心療内科の専門的な治療を受けることで、症状を改善できる病気です。社交不安障害の場合、病気の原因となっている脳内のセロトニンのバランスの乱れを調整することが必要です。お薬による薬物療法と精神療法を適切に組み合わせて、症状の緩和に向けた治療を提案いたします。 

診察は予約制ですので、初診・再診ともに事前のご予約をお願いいたします。

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まとめ

不安神経症の一種である社交不安障害は、人前で何かをすることに対して不安を感じる病気です。緊張や赤面、といった症状に悩まされている場合、性格が弱いからと自分を責めてしまうのではなく、専門医を受診して治療をするようにしましょう。社交不安障害の場合、薬物療法と精神療法によって症状を緩和するための治療が行われます。症状が悪化すると、うつ病や回避性パーソナリティ障害、アルコール依存症などの病気を合併しやすくなるため、早期受診をすることが大切です。

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