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低気圧頭痛はなぜ起こる?因果関係や原因をわかりやすく解説

天気が良くてもいつの間にか頭が重くなり、頭痛に見舞われることがあります。その原因は低気圧かもしれません。気圧が下がると頭部の血管が拡張し、頭痛を引き起こしやすくなります。 今回は低気圧と頭痛の因果関係や低気圧頭痛の原因、低気圧頭痛を和らげる対策を解説します。

低気圧頭痛に悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

低気圧と頭痛の因果関係とは?

低気圧頭痛は気圧の変化が主な原因と考えられており、「気象病」の一つと呼ばれています。気象病とは天気痛とも呼ばれ、気圧、温度、湿度などの気象の変化によって体調が悪くなったり、持病が悪化したりする病気の総称です。低気圧になると空気中の圧力が下がり、体内の空気を含む組織や液体が膨張しやすくなります。

脳の血管が拡張することにより、頭蓋骨と脊椎の内側にある硬膜にある三叉神経が興奮します。その結果、放出された痛み物質に反応して、さらに血管が拡張するという悪循環が起こり、頭痛が生じるのです。これが低気圧頭痛のメカニズムになります。

低気圧頭痛の種類と原因

低気圧頭痛は突然の激しい痛みに見舞われ、生活にも支障が出るケースも少なくありません。日常生活に影響を及ぼす低気圧頭痛の種類と原因を理解しておくことで、対処法を見つけやすくなります。以下で、低気圧頭痛の種類とそれぞれの原因を詳しく解説します。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭全体が締めつけられるような圧迫されるような痛みがある頭痛です。緊張型頭痛とは、身体的ストレスや精神的ストレスにより、神経や筋肉を過度に緊張させることで引き起こされる頭痛です。急激な気圧の変化により、体内で「セロトニン」という物質が生成されると、交感神経を刺激して血管を収縮させるため、緊張性頭痛を引き起こすのです。

片頭痛

片頭痛は頭の片側又は両側が脈に合わせてズキンズキンとした痛みがある頭痛です。一定の頻度で発作的に起こり、発作は4時間ほどで収まることもあれば、72時間ほど持続することもあります。気圧変化が引き金となり、脳内の一過性の血管攣縮と拡張を繰り返すことで、片頭痛発作が引き起こされるためです。気圧変化に伴う典型的な片頭痛症状には、片側の激しい頭痛、吐き気や光過敏、一時的な視力障害などを伴うことがあります。

片頭痛といっても片側だけでなく、頭の両側に起こることもあります。

低気圧頭痛以外の不調

先述した気象病には、頭痛以外にも以下のような不調があります。

  • 首の痛み、肩こり
  • 耳の痛み
  • うつ症状
  • むくみ
  • めまい
  • 更年期障害の悪化
  • 気管支喘息の発作
  • 関節リウマチや神経痛の悪化

以下で、低気圧頭痛以外の不調を詳しく解説します。

首の痛み・肩こり

低気圧になると首の痛みや肩こりを感じることがあります。低気圧は自律神経の乱れを招き、血管の拡張や収縮を引き起こします。その結果、首や肩周辺の血管に血液が過剰に流れ込み、首や肩の筋肉が緊張し、痛みやこりが起こると考えられています。

また、首は脳に近く交感神経が走行しており、気圧を感知する内耳ともつながっています。このため、気圧の変化があると、内耳や交感神経が変化を感知し、首周辺の痛みを引き起こしやすくなり、気圧の変動に敏感な人ほど、首の痛みを自覚しがちです。

耳の痛み

低気圧時には、耳の痛みを訴える人も少なくありません。耳の痛みは、気圧の変化に伴い中耳の圧力が変動することで起こります。中耳は外耳道と上咽頭を結び、空気が行き来することで外気と同じ圧力に保たれています。しかし、急激な気圧変化では耳管が外気に追従できず、中耳と外気との圧力差が生じてしまいます。この圧力差により、鼓膜が外側や内側に押しつけられることで痛みが生じるのです。また、鼓膜の可動性が低下すると、耳鳴りや聴力低下も引き起こされることがあります。

うつ症状

気圧の変動で自律神経のバランスが乱れると、うつ症状が出やすくなりやすくなります。これは身体の自然な反応です。気分が憂鬱になり、仕事に集中できなくなったり、落ち着かない気持ちになることがあるでしょう。不眠、食欲不振などを感じることもありますが、一時的な症状であることが多いです。

ただし、気分の落ち込み、集中力の低下、睡眠や食欲の変化など、うつ症状が2週間以上続く場合は注意が必要です。長期化すると日常生活に支障をきたす恐れがあります。

うつ病の特徴は、「うつ病の特徴とは?こころと身体に出る症状や睡眠障害を詳しく紹介」の記事で詳しく紹介しているので、本記事とあわせてご覧ください。

むくみ

低気圧時は体内の水分代謝が乱れやすくなるため、むくみが起こりがちです。低気圧下では体内の水分バランスを調整する「アルドステロン」という物質の分泌が促進されます。アルドステロンは腎臓で作用し、体内の水分と塩分の再吸収を高めます。その結果、体液が増え、むくみの原因となるのです。

めまい

低気圧によってめまいが起こることがあります。これは、気圧の変化に伴い内耳の平衡感覚が乱れるためです。内耳には前庭器官と呼ばれる器官があり、頭の動きを感知して平衡を保つ役割を持っています。前庭器官は体液の動きを感知することで機能しますが、低気圧になると体液の動きがスムーズでなくなるため、平衡感覚が乱れてめまいを引き起こすのです。

更年期障害の悪化

低気圧になると、更年期障害の症状が悪化する傾向があります。女性の更年期障害は、女性ホルモンの分泌量が減少することで起こる一連の症状です。主な症状は、ホットフラッシュ、冷え、頭痛、めまい、肩こり、イライラ、不眠などですが、低気圧によって自律神経が乱れるため、症状がさらに強くなるのです。また、抑うつ感を感じる方も多くいます。

更年期障害は男性にも起こります。男性も更年期になると、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンの分泌が低下します。これが自律神経の乱れを引き起こし、頭痛やめまい、倦怠感などの不調を招くのです。さらに、気圧の変化がこの状況に追い打ちをかけることがあります。

気管支喘息の発作

低気圧になると気管支喘息の発作が起こりやすくなります。これは低気圧によって気管支が収縮しやすくなるためです。気管支は気道の一部で、肺に空気を送る重要な役割を担っています。気管支が収縮すると、空気の通り道が狭くなり呼吸が苦しくなります。これが喘息発作の症状につながるためです。

関節リウマチや神経痛の悪化

関節リウマチや神経痛は、気圧が低下することで炎症が悪化し、痛みが強くなると考えられています。気圧が低下すると血管にかかる圧力も低下し、血液中の水分が細胞内に移行しやすくなります。細胞内に移行した水分により痛み物質や炎症物質が産生されます。これらの物質が神経を刺激し、関節リウマチや神経痛などの痛みを引き起こすのです。

低気圧頭痛を和らげる対策

低気圧頭痛は、適切な対策を立てることで和らげることができます。以下で、今すぐ実践できる低気圧頭痛を和らげる対策を詳しく解説します。つらい痛みから解放されるヒントが見つかれば幸いです。

耳のマッサージをする

低気圧頭痛を和らげる対策の一つとして、耳のマッサージが効果的です。耳の上部にあるツボ「神門」は、自律神経の中枢である視床下部に作用するため、刺激することで自律神経が整い、頭痛が緩和される作用があります。耳のマッサージの手順は以下の通りです。

  1. 両耳を軽くつまみ、上・下・横の方向に5秒ずつ引っ張ってください。
  2. 軽く引っ張ったまま、後ろに向かってゆっくり5回まわしてください。
  3. 耳を上下から包むように折り曲げて5秒間静止します。
  4. 耳を手のひらで覆い、ゆっくり5回円を描くように後ろに向かってまわします。

耳のマッサージは、朝・昼・晩の1日3回行うのがベストです。耳の周囲の血流を良くすることで、低気圧頭痛の予防につながるでしょう。耳周辺の血流が悪くなっていると、マッサージ中に痛みを感じることがあります。そのため、入浴後など全身が柔らかく血流が良い時に行うのがおすすめです。

気象病用の耳栓をする

低気圧頭痛を和らげる対策の一つとして、気象病用の耳栓を使うことがおすすめです。気象病用の耳栓は、低気圧による気圧変化から耳を守るため、耳への気圧の変化が緩やかになるという効果があります。普段の生活の中でも、エレベーターに乗ったりする際に気圧差を感じる方もいるでしょう。そういった時に耳栓をつけておけば、耳への負担を和らげることができます。気になる方はお守り代わりに持っておきましょう。

自律神経を整える

先述したように、自律神経を整えることで低気圧頭痛を和らげることができます。そのため、普段から自律神経を整える習慣を身につけておくのもおすすめです。例えば、規則正しい生活リズム、運動や趣味などでストレス解消、十分な睡眠、バランスの良い食事が挙げられます。また、リラックス効果のあるアロマセラピーやヨガなども自律神経を整える上で有効です。さらに、入浴をすると血行が促進され、自律神経の調整が図れるため湯船につかる習慣をつけるのも良いでしょう。自律神経を整えると、低気圧頭痛が和らぐだけでなく、全身の調子も整えられます。自分に合った方法を見つけて実践してください。

気圧の変化に備える

低気圧頭痛を予防するには気圧の変化を事前に把握し、事前に対策を立てることで症状を和らげられる可能性があります。

例えば、ウェザーニュースなどのアプリは、事前に気圧の変化や天気が崩れるタイミングを知ることができるためおすすめです。アプリの中には、頭痛などの不調が出た際に記録をつけられる機能があるものもあります。痛みの程度のリスト化や薬の服薬間隔なども確認できるので、体調管理にもなるでしょう。低気圧頭痛は予防が何よりも大切です。

漢方薬を服用する

低気圧頭痛に適した漢方薬の一つに五苓散があります。五苓散は、血管拡張と自律神経の乱れの両方に作用するのが特徴です。痛みが伝わるのを防ぐことで頭痛を和らげる効果が期待できるでしょう。頻繁に低気圧による体調不良を感じる方は、いつでも服用できるように常備しておくと良いでしょう。漢方薬は即効性はありませんが、継続して服用することで症状の改善が期待できます。ただし、個人差もあるため、医師の指導の下で適切に服用することが重要です。

低気圧頭痛でよくある質問

天気の変化に敏感な方は、季節の変わり目や低気圧が近づくと頭痛がひどくなることを経験しているはずです。低気圧頭痛に関するさまざまな疑問を持つ方も少なくありません。

以下では、低気圧頭痛でよくある質問を解説します。

低気圧頭痛にコーヒーは有効?

コーヒーに含まれるカフェインには血管を収縮させる作用があり、頭痛が始まった際に適量を摂取すると一時的な頭痛の軽減が期待できます。ただし、カフェインの過剰摂取は脱水を招く恐れがあるため、頭痛緩和のためにコーヒーを飲む場合は1杯程度に控え、十分な水分補給を心がけてください。また、カフェインは夜に摂取すると眠りを妨げる恐れがあるので、朝や日中の摂取がおすすめです。

低気圧頭痛の時はどんな食べ物がおすすめ?

低気圧頭痛の時は、マグネシウム、ビタミンB1・B2を意識した、バランスの良い食事を心がけましょう。例えば、次のような食べ物がおすすめです。

マグネシウムが豊富な食べ物

  • 緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜など)
  • くるみ、アーモンドなど
  • わかめ、ひじきなどの海藻類
  • 豆類(大豆製品など)

ビタミンB1・B2を多く含む食べ物

  • 豚肉、赤身肉など
  • レバー、ハツなど
  • 魚介類

マグネシウムには血管を柔らかくする効果があり、ビタミンB1・B2は自律神経の働きを整えるため、頭痛の緩和に役立つでしょう。

低気圧頭痛は子どもにも起きる?

低気圧頭痛は、大人だけでなく子どもにも起こることがあります。子どもは、環境の変化に対応する自律神経が未熟なため、気圧の変化の影響を大人よりも受けやすい傾向にあるためです。ただし、子どもの場合、自分の体調の変化を上手く表現できないことが多いため、気づきにくいこともあるでしょう。

保護者の方は子どもの体調変化に注意を払い、低気圧時の様子を観察することが大切です。子どもが低気圧頭痛に見舞われた場合は、休息をとらせる、湯船につからせるなど、無理のない範囲で対処することをおすすめします。

低気圧頭痛がひどくなる前に受診をおすすめします

低気圧頭痛は自然に治まることが多いですが、下記のような状況が続く場合は、医師に相談して原因を特定し、適切な治療を受けることをおすすめします。

  • 頭痛薬を飲んでも効かない
  • 頭痛以外にもめまい、吐き気などの症状がある
  • 頭痛の頻度が多い
  • 日常生活に支障が出ている

症状がひどい場合には、市販の頭痛薬では効果が十分に得られない可能性があり、片頭痛に適した薬が必要となることもあります。早めに受診することで、症状の悪化を防げるでしょう。

低気圧頭痛にお悩みの方はみつだクリニックにご相談ください

つらい低気圧頭痛でお悩みの方は、みつだクリニックにご相談ください。みつだクリニックは大阪府茨木市にある精神科・心療内科です。気圧の変化に敏感な体質の方は、低気圧になると自律神経の乱れから頭痛などの不調を引き起こしてしまいます。みつだクリニックではそのような頭痛にも注力しており、トータルにサポートいたします。お気軽にご相談くださいませ。一人ひとりに合わせた対応で、低気圧頭痛からの解放をお手伝いいたします。

当院は、茨木駅から徒歩約1分とアクセスが良く、土・日曜日の診療も行っているため、平日が忙しい方もお気軽にお越しいただけます。

診察は予約制となるため、初診・再診ともに事前のご予約をお願いいたします。

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まとめ

今回は、低気圧と頭痛の因果関係や低気圧頭痛の原因、低気圧頭痛を和らげる対策を解説しました。低気圧頭痛は、気圧の変化が体内の自律神経のバランスを崩し、血管の収縮や拡張を引き起こすことで生じます。頭痛以外にも、以下のような低気圧による不調が起こることがあります。

  • 首の痛み、肩こり
  • 耳の痛み
  • うつ症状
  • むくみ
  • めまい
  • 更年期障害の悪化
  • 気管支喘息の発作
  • 関節リウマチや神経痛の悪化

低気圧頭痛を和らげる対策としては、耳のマッサージや自律神経を整えることなどが有効です。また、事前に気圧の変化に備えておくことも重要です。

みつだクリニックでは、心理士によるカウンセリングも実施しています。あなたの今抱えている不調や不安を解決する方法を、一緒に考えていきましょう。低気圧頭痛は個人差が大きいため、症状がひどくなる前にお一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

診療時間・担当医

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■:午後16:00~20:00

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